もうチップは不要?

日本人が海外に行って戸惑う習慣のひとつがチップだ。このチップを巡ってアメリカでは今、変化の兆しが出ているそうだ。
ニューヨークに到着した観光客がまず最初に迷うもの、それはチップかも知れない。街の人に聞くと「チップを置かずに行ったら『ちょっと待ってくれ』と言われ、『サービスに不具合でもあったか?』と結構な剣幕で言われた」話したそうだ。そもそも客側が感謝の気持ちを伝えるためのチップのはずが、現実はほぼ客の義務。アメリカのガイドブックや関連のウェブサイトには、ベッドメイクが1ドルから2ドル、レストランは15%から20%、タクシーは15%などと書かれている。さらに、レストランでもガイドブックの通り15%程度を払えばいいのか、レシートに書かれた目安に従って支払った方が良いのか迷ってしまう。街の人は迷った時はチップを多く払っているそうだ。
そんな中、アメリカではチップをなしにする動きが徐々に広がりつつあるそうだ。
アメリカ北東部、フィラデルフィアに2014年11月にオープンしたレストランでは、アメリカでは極めて珍しいチップ不要のレストラン。中にはチップを払おうとする客の姿もあり、店長が「すべての料金にサービス料が含まれています」と説明すると、客は「それはチップが要らないってこと?」と尋ねた。すると店長は「いりません。ここがパリやロンドン、そして日本だと思ってください」と語った。結局この客はチップを1ドルだけ払ったそうだ。
そもそも、アメリカでのチップ不要のレストランは、日本食レストランが始めたのがきっかけだったということで、最近はニューヨークやワシントンでも増えてきているそうだ。ただ、従業員たちの賃金の保障の問題は同時に考えていく必要があるとのこと。最低賃金の見直しなど抜本的な解決が必要なのかもしれない。